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シャングリラ  【サイコパスR18】

第43章 メイド・イン・ラブ Ⅱ



「えっと……、秀星くん、休む?」
「何で?」
「疲れてるんでしょ?」
「……あー……。まぁ、いいや。そこまで疲労困憊~ってワケでも無いし……。」
 秀星くんは、少し考えているような素振りを見せた。
「でも、悠里ちゃんが膝枕してくれんなら、それはそれで!」
「えっ……?」
 とんでもない切り返しに、呆気に取られてしまった。
「だって、今日は甘えさせてくれるんでしょ?」
「うっ……。」
 何だか、手玉に取られている気もするけど、もういいや……。
「ちょっとでいいから!ってコトで、悠里ちゃんはそこのソファーの端っこに座って!」
 何だかもう、完全に秀星くんのペースになってきた。でも、いいや。今日は、お疲れの秀星くんのお世話係になってあげよう。
「はぁ……。仕方ないなぁ……。」

 言われた通りに、ソファーの端に座る私。
「……、本当に、……いいの?」
 あれ?秀星くん、緊張してる?
「……。秀星くんが言い出したんじゃないの?嫌ならしないけど。」
「そんなこと無い!膝枕!メイド服万歳!」
 そそくさと立ち上がろうとした私に向かって、秀星くんは意味の分からないことを叫んだ。そして、間髪入れずに自身の身体をソファーに横たえた。勿論、首から上は私の膝の上。仰向けに寝ているから、私と目が合ってしまい、変な気持ち。
「おぉ……!これが膝枕……!浪漫か……!」
 秀星くんは、再び意味の分からないことを口にしている。横向きに寝返りを打って、片手で私の太腿に軽く触れてきた。
「ぃ、……!ちょ、変態!」
 私は驚いて、秀星くんの手を掴んだ。
「えー?ダメ?」
「ダメ!……っていうか、フリルとレース、顔に当たって気持ち悪くないの?」
「全然。」
「そう……。」
 秀星くんは、私の太腿にそっと手を置いて、何度か頬ずりをしてきた。服越しにも、秀星くんの体温が伝わってきて、不思議な感じ。
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