第41章 溺れる夜
私のナカに、秀星くんが深く入ってきた。
「っ、キツ……!悠里ちゃん……、だいじょ、ぶ……?」
「ん、うん……。平気……。秀星くん、すき……。」
本当は、結構痛い。熱さだけじゃなくて、痛みでも汗が出てきた。繋がったまま、秀星くんは私の額の汗を手のひらで拭って、頬にキスを落とす。それだけで、痛みが和らいだ気がした。でも、この痛みだって、嬉しい。
「ね……、俺、もう限界……!動く、よ……!」
そう言うやいなや、秀星くんは律動を開始した。多分、私を気遣って、今まで抑えていてくれたのだろう。秀星くんは、激しく私を揺さぶった。
「ひゃ、あん……!い、いや、とめ、……!とめ、て……!だ、め……!おか、しく、なっ……!?」
涙が出てきた。もう、自分でも何の涙かも分からない。
「無理、もう、無理……!」
秀星くんは、私の声など聞こえないみたいで、変わらずに激しい律動を続けた。そして、私のナカも意識も、ぐちゃぐちゃになりかけた時に、その動きが止まった。その後すぐに、秀星くんの躰がふるりと動いて、秀星くんは自身を私のナカから引き抜いた。そして、私の躰の上に覆いかぶさってきた。
「はぁ、……はぁ……!」
「ん、ぁ……、はぁ……、はぁ……」
私と秀星くんの、荒い呼吸だけが響く。秀星くんの重みと、熱を、直に感じる。それが、こんなにも、うれしい。
「ぁ……、悠里、ちゃん……、ごめ……。重い……ね……。」
秀星くんは、自分の両腕に力を入れて、私から退こうとした。
「いい、いいの……。」
「もう、ちょっと、こうしていたい……、の。」
私は、すっかりだるくなった両腕で、秀星くんを抱きしめた。両腕どころか、全身がだるいけど、いい。今は、とにかく秀星くんを感じていたい。