第41章 溺れる夜

　私は、もう、いろんな意味で、限界。我慢、できそうにない。自分の感情が次々と溢れだしてきて、止まりそうにない。……自分の感情に、情欲に、溺れてしまいそう。
「ちょ、それ……？」
「も、もう……、我慢できない、の……。私、ずっと……、ずっと……、秀星くんと……。」
　言葉が続かなくなって、詰まった。でも、秀星くんへの感情も、衝動も、私のナカからどんどん溢れだしてくる。止まらない。この衝動を、自分の中だけではどうすることもできなくなって、秀星くんにしがみついて、自分からキスをした。秀星くんは、当たり前のように受け入れてくれて、途中からは秀星くんから舌を絡めてくれた。
　角度を変えてキスをするたびに、いやらしい水音が響く。
　でも、違う。こんなにも気持ちいいのに、これじゃ、なくて……！
「っ……！」
　秀星くんは、最後の下着を取り払って、私の両足を固定した。
　ようやく……、ようやく、挿れてもらえるん、だ……。私のいちばん深いところ、私自身でさえも届かないところに、秀星くんが触れてくれるんだ……。そう思っただけで、涙が溢れてきた。
「……、っく……。」
「やっぱり、不安？」
　秀星くんは、優しい言葉をくれるけど、そこには一切の余裕がない。
「一応、避妊具は付けたから、大丈夫、……大丈夫、だと思う……。……本当に、いい？」
　秀星くんは、余裕のない声で、絞り出すようにして私に尋ねてくれる。でも、今はその優しさすらも、もどかしくて仕方がない。
「うん……。」
　私のアソコに、秀星くんのアソコがあたった。少し触れただけでも、その熱が伝わってきて、私のナカも、さらに熱を帯びてきた。
「はぁ……、はぁ……、秀星、くん……。」
「っ……、ぁ……。」
　秀星くんは、ゆっくりと、自身を私に埋（うず）めてきた。予想以上の圧迫感。それと、少しの痛み。
「だ……、大丈夫？」
　私の痛みを察したのだろう。秀星くんが、挿入を止めて、声を掛けてくれた。
「大丈夫、大丈夫だから……！やめないで……！最後まで、して……？」
「っ、ん……！」