第26章 クリスマスの白
秀星くんは、微かに笑った後、私のパンツの中に、手を滑り込ませてきた。前にも、こんなことあったなぁ、なんてぼんやりと考えていたら、秀星くんの指は、私の一番敏感なところを責め始めた。
「っん!きゃ、はぁ……ん―――――!」
精一杯、声を抑える。でも、漏れてしまう。自分では止められない。
「はぁ……、はぁ……」
秀星くんの吐息も、荒い。もしかしたら、秀星くんも興奮してくれてるのかな……?もし、そうだったら、嬉しい、な。
私がそんなことを考えている間にも、秀星くんは私の敏感なところを責め続ける。私は、自分のナカから、ぬるぬるしたものが出てくるのを感じていた。どうしよう、止められない。
「悠里ちゃん、濡れてきた……」
「―――――っ!」
秀星くんに指摘されて、恥ずかしくなって涙が出てきた。
「う……う、うぅ……っ……」
「悠里ちゃん、可愛い……。」
秀星くんはそう呟きながらも、手を止めてくれない。私は、しばらく秀星くんに責められ続けて、また前みたいに、頭の中が真っ白になった。でも、前と違うのは、秀星くんがその手を止めてくれないこと。それに、私もまだ、いっぱいにならないこと。こんなんじゃ、私の躰、「もっと」って言ってるみたいじゃない。そんなの、そんなのって、恥ずかしい。好きな人の前なのに。
「秀星くん、もう、もう……、やめて……。」
絞り出した言葉は、思ったよりも弱々しくて、自分でも笑えるぐらいだった。
「なんで?今日は、悠里ちゃんが誘ってくれたんじゃん?」
秀星くんは、一旦手を止めて、私の顔を覗き込んだ。
「っ、でも……、その……、恥ずかしい、し……。」
「悠里ちゃんが嫌なら、止めるけどさ。でも、俺、今日悠里ちゃんから誘ってもらえた~って思えて、嬉しかったんだけどな~……。」
ねぇ、それ、本当?秀星くんの呼吸も、まだ荒い。ねぇ、それ、私が誘ったの、嬉しかったって、本当?ちゃんと、聴かせて?
「ね、……秀星、くん……?本当……?」
「ん……?」
「私から誘って、……っ、それって嬉しいの……?」
勇気を出して尋ねてみた。
「嬉しいに決まってんじゃん。なんで?」
秀星くんは、ふっと笑いながら、答えてくれた。そして、私の唇に、軽くキスを降らせた。