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シャングリラ  【サイコパスR18】

第24章 ゲーム・パニック Ⅲ


 さて、どうするか。ここは「俺も男だから」とか何とか言って強引にこの場を収めるか。もしくは、適当に悠里ちゃんをからかって、徐々にこの話題からを遠ざけるか。どちらにしたって、そうそう難しい話じゃない。悠里ちゃんだって、エロゲーの内容について詳しく俺と話そうとは思っていないはずだ。

「ま、俺は潜在犯だけどさ、ココだって一応は健全な男子の部屋だからさ、うん。」
「え、健全、な……?」
「そりゃ、そういうコトに興味ぐらいは……。」
 悠里ちゃんの顔が、みるみるうちに、真っ赤になっていく。その反応が可愛くて、ついからかいたくなってしまった。その結果、どのような悲劇がもたらされるかも知らないで。

「何ナニ?悠里ちゃん、ナニ考えてたの?もしかして、ゲームしながらナニか考えてた?赤くなっちゃって、可愛い~!何?エロいこととか想像したの?」
「―――――――っ!」
 悠里ちゃんの顔は、ますます赤くなっていく。
「……ねぇ、悠里ちゃん、俺のこと考えてくれてたの?」
 そっと悠里ちゃんの耳元に唇を寄せながら囁いてみる。悠里ちゃんは、面白いぐらいに、躰をビクリと震わせた。どうやら、あながち外れてもないらしい。
「うっは……、図星?ねぇ、ナニ考えてたの?俺に教えてよ?」
「む、無理……!」
 悠里ちゃんは、首を横に振って、俯いている。その態度が、俺の悪戯心を刺激するって、分かんねェのかな。
「言えないようなコト、考えてたんだ?だったら、尚更聞きたいんだけど。ね、言わなきゃ、ここでちょっと悪戯しちゃうけど?」
 耳朶に軽くキスをして、さらに指で悠里ちゃんの耳朶をつーっと撫でた。悠里ちゃんは、その刺激に身を震わせながら耐えていた。悠里ちゃんのことだから、前に俺が悠里ちゃんの躰に触ったことなんかを思い出していたんだろうな。そう思うと、自然と口角が吊り上がるのを止められない。

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