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シャングリラ  【サイコパスR18】

第23章 ゲーム・パニック Ⅱ


 狡噛さんは、秀星くんの抵抗なんてモノともせず、秀星くんをうつ伏せにしてベッドへ押さえつけた。
「ちょ、冗談にしちゃ、タチ悪すぎ!」
「……そうだな。確かに、タチとしちゃ最悪だな。」
 そう呟く狡噛さんの瞳は、肉食獣のそれだった。
「分かってんなら!……、うっ……!」
 狡噛さんに圧(の)しかかられて、苦しげに呻(うめ)き声をあげる秀星くんだけど、狡噛さんの行為は、止むどころかむしろエスカレートしていく。
 狡噛さんは、ベッドと秀星くんの間に手をねじ込み、秀星くんの胸の弱いところを、ピンポイントで愛撫し始めた。その愛撫は、優しいものとは程遠い。それでも、迫りくる痛みと快楽に、秀星くんは身を捩って声をあげ始めた。
「っく、……ぁ、コウちゃん……!?」
 声は普段よりも1オクターブ以上も高く、姿さえ見なければ、さながら少女が歌っているようですらある。
「イイ声だな、縢。」
 狡噛さんは、攻める手を止めることなく、その低音でも秀星くん責め立てて始める。
「……、ひゃ、あぁ……!コウちゃん……!?」
「随分固くなってるじゃねぇか、ココ。さて……、こっちはどうだ、縢?」
 突如与えられる痛みと快感に、混乱しながらも、反応してしまう秀星くん。今度は乱暴に仰向けにされた。
「……、ハッ、最初はあんなに抵抗してたのに、執行官が情けねぇな。」
 秀星くんは、胸を責められて、少し躰を弄られただけで、もうぐったりとし始めていた。
「コウちゃん……!?」
「いつもの威勢はどこだよ?ったく、少し触っただけで、……」
「―――――っぎ!?」
 狡噛さんは、秀星くんのそそり勃ったそれに、手で強(したた)かに刺激を与えた。刹那、秀星くんはビクンと勢いよく躰を跳ねさせた。突然の強い刺激。秀星くんに成す術はなかった。
 そのまま数度、改めてソコを刺激されてしまえば、他人から与えられる刺激に慣れていない秀星くんの躰は、いとも簡単に、軽い絶頂に達した。
「……はぁ……、はぁ……、コウ……ちゃん……?なんで……?」
 焦点の定まらない瞳で、狡噛さんの方を見る秀星くん。その額にはうっすらと汗が滲み、半開きの口元からは涎が一筋、零れていた。秀星くんの呼吸は浅く速い。躰に力が入らない。
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