• テキストサイズ

シャングリラ  【サイコパスR18】

第22章 ゲーム・パニック Ⅰ



「……どしたの?」
「いや、コレ。」
 手渡されたのは、ヘッドホン。
「……?」
 これをつけて、ゲームをするのだろうか。
「そのゲーム、実は結構評価高くてさ。BGMとかSEだけじゃなくて、声優の演技も凄いって有名なんだよね。ヘッドホン付けた方が、絶対に臨場感出るから、おススメ。」
 軽い口調の割に、秀星くんの目は本気だった。ゲーマーとして、ゲームを最大限に味わうための工夫の一つなのだろうか。正直、私はそこまでゲームにこだわろうとは思ってなかったけど、秀星くんがそこまで言ってくれてるのだから、素直にその通りにやってみることにした。
「あと、セーブデータは、1番上のやつロードしてくれればOK。」
 秀星くんは、最後にそれだけを言うと、再びキッチンへと向かって、あとは「料理」の音だけが微かに私の耳に届くのみだった。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp