• テキストサイズ

シャングリラ  【サイコパスR18】

第20章 バースデー・サービス 後編


「折角だし、今日は悠里ちゃんが俺を気持ちよくしてよ?」
 紡がれた言葉はなかなかに衝撃的だった。
「わ、私が秀星くんを気持ちよく……?」
 どうしよう。気持ちよくしてなんて言われても、私はどうしたらいいのか、見当もつかない。
「え……、どうしたら……?」
「難しいことはいいからさ、悠里ちゃんが気持ちいいって思うことを、俺にしてくれればオッケー。」
「私が、秀星くんにしてもらって、気持ちいい、こと……?」
 秀星くんに言われるがままに、秀星くんにされたことを思い出す。抱きしめられたのも嬉しかったし、キスも、躰を触られるのだって、気持ちよかった。あとは、私が秀星くんの指を舐めたときに、秀星くんが気持ちよさそうにしてたのも、見ていて気持ちよかった。どうしようかな。たくさんあり過ぎて、何をどうしていいか分からない。


「あっれ~?悠里お姉さんは口だけなのかな~?」
 いつもの軽口、挑発。こっちは必死に考えてんのに……!……、そうだ。アレって、効くのは女の子だけとは限らないはず……!

「えい!」
 私は、秀星くんの後ろがベッドたということを確認してから、勢いをつけて秀星くんを仰向けに押し倒した。
「……っと。ナニ?悠里ちゃんにしては、思い切ってんね。」
 喋る秀星くんは軽く無視して、ランニングを捲り上げた。同時に、私が秀星くんの上に、体重はかけないようにして四つ這いになる。
 秀星くんの両腕を、自分の両手で押さえつけて、秀星くんの胸、心臓の上あたりに一度だけキスを落とす。
「何してんの?悠里ちゃ――――!?」

――――――ぴちゃ、ちゅく

「ひ、――――――う、ぅあ――――!?」

 私は、秀星くんの胸の辺りに舌を這わせた。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp