第6章 胸の熱
しばらくの沈黙の中に
マルがゆっくりと声をだした
丸山「彼女が仲間になるって事なの....?」
俺は彼女を見ると困った顔をしていた
横山「仲間か....」
俺のその言葉にヤスがやっと口を開いた
安田「横ちょの女とちゃうん?」
ヤスの言葉にみんなは笑だした
俺は何故かイラッとして
怒りをむき出しにした
横山「調子のるとしばくぞ!!!!」
俺の様子にみんなは驚いた
その様子にもイラッとして
俺はみんなを後にして無言で部屋を出た
俺はどこに向かうでなく廊下を歩いていた
その後を追って来たのは雛だった
廊下を勢いよく歩いてる俺に雛は肩を掴んだ
村上「おい、どないしたんや?」
横山「何がや!」
俺は感情に任せて雛の掴んでる手を引き離すように
身体を大きく動かした
村上「なんで、こんなにイライラしてるや?
お前らしくないやろ?」
俺は雛が言うようにイライラいてる
それが俺らしくない?
そうだ俺はいつも冷静だった
横山「俺は、怒ったらアカンのか?」
俺の言葉に村上は自分の頭を無造作にかきながら
村上「まさか、お前はまだ分かってないんか?」
横山「おん?」
俺は不思議そうに雛を見た
するとヤツは嬉しそうに笑った
村上「俺のが経験してたって事やな」
俺はこのやり取りさえイライラしていた
横山「やから、何や!」
村上「お前、恋してるやろ?」
村上の意外な言葉に驚いた
横山「はぁ?」
呆れ顔の俺に雛は、俺の胸を軽く叩くと
村上「悪魔と契約して、闇に生きる身体でも
ここが熱くなる事があんねんで」
それだけ言うと雛は俺に背中を向けて
みんなの所に戻って行ってしまった
俺は雛が叩いた場所を手で押さえて
不思議な気持ちになっていた
横山「俺らも、熱くなるって.....」
そう言うと自分の手に負えない気持ちに
苦笑いをしてだった