第7章 あとがき
第6章風間千景編について
これはもう完全に第5章の続きからスタートします。
有希ちゃんが死んで、沖田さんが居なくなって……千景様と土方さんが2人の結末をちょこっとだけ綺麗にまとめてくれてます。
土方さんが「有希は幸せだったんじゃないか」と言った瞬間に強い風が吹いた…という描写を入れていますが、これは風のように生きた沖田さんがその場に現れたというイメージで書きました。
そしてその強い風に何かを感じた千景様が「沖田に礼を言いたい」となる訳です。
ここは我ながら綺麗なシーンになったなぁ…と御満悦です(笑)
土方さん&千景様という頗る美形タッグですしね♥
さあ、この素敵なシーンが終われば有希ちゃんを失ってしまった千景様の新たな婚活がスタートですよ。
たまたま寄った島原のお見世で有希ちゃんに似た女の子、結ちゃんに出会います。
結ちゃんの設定としては「有希ちゃんに似てる」事が最重要で、20歳くらいの自尊心が強い凛とした女の子という感じです。
ご両親に借金の形に売られちゃって、売られた先ではお客さんに雑に扱われちゃって、ちょっとやさぐれてます。
売られる前には愛し合っていた男性が居たんだけど、その人は結ちゃんを引き留めてくれなかった。
プライドの高い結ちゃんだから、例え「一緒に逃げよう」とか「俺が借金を返すから」とか言われたとしても自分から別れを告げて、大人しく売られて来たと思います。
愛する人には絶対に迷惑をかけたくない……そう思っていたでしょう。
ただ、一言でいいから引き留める言葉が欲しかっただけなのに、その人は最後まで言ってはくれなかった。
それが結ちゃんにはボディブローのようにじわじわ堪えてるんですね。