第6章 愛しすぎている~風間千景編~
私の脚の間に入り込んだ千景の身体の中心で見事な迄に屹立した牡茎が秘裂に宛がわれる。
今からこの楔が自分に打ち込まれるのだと思っただけで身体がぶるりと震えた。
ぐじゅっ…と卑猥な音を立てて先端が入って来る。
「………あっ」
そのままずぶずぶと根元まで埋め込まれ、充分過ぎる程潤っていた筈の私の中がその圧倒的な質量にめりめりと悲鳴を上げた。
「千景………苦しっ………」
「俺も……だ。
お前の中は良く締まる。」
お互いに眉を寄せて、お互いに苦痛を訴える。
でもそれが本物の苦痛で無い事は……お互いに良く分かっていた。
「………動くぞ。」
千景がゆっくりと抽挿を始めると、内臓を直接ぐちゃぐちゃと掻き回されているような奇妙な感覚が訪れて私は身を捩る。
「あう……うっ……」
「逃げるな。」
千景の両手が私の腰をがっしりと掴み固定した。
「もっと…お前の中を堪能させろ。」
自分の意思で動く事を制限されてしまえば、もう最奥を何度も突き上げる千景をただ受け入れる事しか出来ず、私の意識は朦朧とし始めた。
「ち……かげ……千景っ……はっ…あ……ちか……げ…」
まるで赦しを請うように、私は何度も千景の名を呼んだ。
「いいぞ。もっと俺の名を呼べ。
俺の名を呼びながら果ててしまえ。」
千景は酷く愉快そうに笑いながら、絶え間無く私を突き上げる。
部屋中に充満するぐちゃっ…ぐちゃっ…という激しい水音、淫靡で濃厚な男女の交わる匂い……全てが私を昂らせ……
そして千景の深紅の瞳に見つめられて……再び私に限界が訪れた。
「んんっ……あ……ああっ…ぃっ……く」
私の下に敷かれた千景の着物を引き千切らんばかりに掴み、爪先までぴんと強張らせて絶頂に飛んだ。