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薄桜鬼~いと小さき君の為に~

第5章 僕は風 君は空~沖田総司編~


玄関先で着衣のまま、強引に有希ちゃんを貪る今の僕の姿はどれ程醜悪だろうか。

今日有希ちゃんに捨てられたとしても当然だ。

そんな風に思いながらも僕の腰は別の意思を持ったように、ぱんぱんと有希ちゃんを穿ち続ける。

自分がおかしくなっている事は自分が一番分かってる。

でもどうしても止められない。

こんなにも僕を狂わせる有希ちゃんは………魔物だ。


有希ちゃんの髪を掴んで少し僕の方に引き寄せた。

「………お…きた……さん?」

「有希ちゃんが……いけないんだ。」

同じ言葉を繰り返す僕を見て、有希ちゃんは諦めたように眉をひそめる。

「………っ………ふ…………んんっ…………」

ずちゅっずちゅっ…と淫靡な水音を立てながら突き上げ続ける僕の前で、有希ちゃんは唇を噛んで声が漏れるのを耐えていた。

その態度に僕の汚らわしい加虐心が最高潮に達する。

「何で我慢してるの?気持ち良いんでしょ?
 僕に無理矢理されて……感じてるんでしょ?」

有希ちゃんの顔が悲し気に歪む。

どうしてそんな顔するの?

もう僕の事、好きじゃないの?

僕なんか居なくなればいいって思ってるの?

そして僕は絶対に言ってはいけない言葉を口にした。


「ねえ……平助に突っ込まれた時も……
 ………気持ち良かった?」


瞬間、有希ちゃんの身体が凍ったように固まって、有り得ない力で僕を締め付けた。

「くぅっ………」

その反応に僕は呆気無く、そして無様に果ててしまう。

びゅるびゅると有希ちゃんの中に吐き出しているのに何故か快感は訪れなかった。

…………誰か…こんなにも醜い僕を……もう殺して。
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