第8章 引っ越し
横渋安大「いっただっきまーす‼」
村「はい、どーぞ」
モグモグ…
「信ちゃんのナポリタンって、美味しいね」
渋「これを喫茶店で出しててん」
大「いかにも昭和の喫茶店って感じやね」
村「俺はナポリタンよりアマトリチャーナの方が好きやねんけどな」
安「アマトリチャーナ??」
渋「パスタの種類やん。でも、全っ然上手く作られへんねん」
横「確かに。何度失敗作食わされたことやら…」
村「新作に失敗は付きものや」
渋「お前の場合は、出口が見えへんねん。どんだけ食わされた思ってんねん」
横「でも、これからはおーくらが作るから失敗は少ないんちゃう??」
渋「せやな。もともと料理上手かったし」
村「俺はこれからも挑戦すんで。土曜はキッチンやし」
横渋「まだやんのかい…」
安大「(笑)」
安「そういえば‼畑ってなんなん??」
渋「俺のじぃちゃんの畑、手伝わなあかんねん」
大「畑仕事するん??」
村「せやで。このお店でずっとこんな状態でもやっていけれてるんは、じぃちゃんのおかげやねん。やから、手伝いに行かなあかんねん」
横「飯終わったらトラック返しに行くから、みんなで行くか??」
渋「せやなぁ」
安「うわー、一気に緊張してきた」
バシッ
村「なんでやねん」
大「やって、影のオーナーやろ??」
渋「影のオーナー??」
「今はすばるくんの持ち家になってるけど、この家を建てたのも、辛いときに助けてくれるのもおじいさんなんでしょ??」
大「せやから、影のオーナー」
村「なるほどな」
「どんな人??」
横「優しい人やで。心配せんでも大丈夫」
村「なら、お昼片付けたらみんなで行こか‼」
横渋安大「はーい」