第5章 ペンキ塗り
☆壁上組☆
丸「いやぁ~、信ちゃんたちがこの建物で喫茶店してたなんて知らんかったわぁ~」
村「言うてへんかった??」
丸「言うてへんよ」
横「丸に言うたら、毎日入り浸るやん」
丸「そんなん…当たり前やん」
横「やから、言えへんかってん」
丸「ゆうちん、意地悪やなぁ~」
横「意地悪ちゃうわ‼」
村「そう言えば、丸はいつも何してるん??」
丸「ビルとかの清掃の仕事してるで」
村「作業服着て??」
横「ヘルメットして??」
丸「せやで。まぁ、あんまりヘルメットするようなところには行けへんけどね」
村「行けへんのやなくて、行かへんのやろ??」
丸「信ちゃん、正解‼」
横「(笑)」
村「そうやと思った(笑)」
丸「信ちゃんには、なんでもお見通しやな(笑)」
村「何年の付き合いやと思ってんねん」
横「お前らのやりそうなこと、だいたい分かるわ」
丸「せやね(笑)でも、最初はゆうちんも信ちゃんも渋やんも就職してへんかったっけ??」
横「すばるはそないもたへんかったなぁ…」
村「せやなぁ…2ヶ月くらいやなかった??」
丸「2ヶ月!?!?」
横「おん…人付き合いが上手くいかんくて。それからは、歌いながらアルバイトしてたんちゃう??」
丸「渋やんらしいな」
村「俺らはもっと長いこと働いとってんけど、しんどかってん。すばるが誘ってくれたとき、俺も横も二つ返事で決めてんな」
横「そんなこともあったなぁ…」
丸「2人は、渋やんのこと大切やねんな…」
村「当たり前やろ‼」
丸「(笑)」
横「俺らはすばるに何度も助けられてるからな」
丸「そっかそっか‼ねえ、ちゃんと営業始まったら、ここに遊びに来てもええ??」
村「丸…お前らの溜まり場にする気やろ??」
丸「えっ??アカンの??」
村「アカンわー‼そんなんしたら、出入り禁止にすんで」
丸「そんなん、言わんとってや…ゆうち~ん(泣)」
村「横に助けを求めるな‼」
横「(笑)」