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喫茶∞へようこそ

第3章 3人の思い


渋「お前らこそ、どうやねん‼」

村「なにが??」

渋「横なんか、今日一緒にビラ配りしたんやろ??」

横「ビラ配りしたけど、ダメ出しされて帰ってきた」

村「(笑)」

渋「何て言われたん??」

横「人通りが少ないこんな時間に配っても意味ないやんって」

横渋村「(笑)」

渋「あの時間、しんどいねん。俺の辛さが分かったやろ」

村「分かってたんやったら、おたく、何しに行ってたん??」

渋「そんなん、ビラ配りに決まってるやんけ」

横「ビラ配りと言うサボりな」

渋「うっ…」

村「すばる、もっと早くに言ってくれたらしんどい思いせんでよかったのに」

渋「ゆうてもうたら、行かれへんやんけ‼」

村「当たり前やろ‼」

渋「やから、言いたくなかってん‼」

バシッ
村「やからって、横ばっかりしんどい思いするんはおかしいやろ‼」

渋「痛っ‼俺とお前らの体力の差がありすぎるんやから、仕方ないやろ‼」

村「なら、体力つけろや‼」

バンバンッ

横「ケンカすなや」

渋村「だってこいつが‼」

横「どんだけ仲いいねん(笑)」

渋村「(笑)」




カラカラ…

村「相変わらず、こんなとこでキザに酒煽ってるなぁ」

横「すばるは??」

村「寝てるわ。畑、ホンマにしんどかったんやろ」

横「いつもラクしてんねんから、少しはキツい仕事してもらわな」

村「(笑)」

横「なぁヒナ、お前はどう思ってんの??」

村「店のこと??」

横「店のこともそうやし、ちゃんのことも」

村「…5年前にすばるが言い出してからなんとかやってきてんけど、正直、しんどいで。やから、ヤスとちゃんが来てくれて店の雰囲気が変わったから、なんかホッとしてん。この2人なら何か変えてくれそうやなって。オープンした当時、ほんの少しだけ客入ってたやん。その人たちがだんだんと来なくなってきたけど、ずっと原因が分からんくって…。ちゃんに言われて気がついてん。俺があかんかったんやなぁって…」

横「客足が遠退いたのはヒナだけのせいやない。俺らもずっとヒナにばっかり頼ってた部分もあるやんか。やから、自分ばっかり責めるのは止めや」

村「せやけどなぁ…薄々は気付いとってん」
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