第3章 3人の思い

カチャンッ

横渋村「おつかれ～」

渋「畑仕事した日はビールがウマイッ‼」

村「せやったら、毎日行くか？？」

渋「おまっ‼オレを殺す気か‼」

村「冗談やって(笑)」

渋「お前のは、たまに冗談が冗談に聞こえへんわ(笑)」

横「(笑)…なぁ、最近、雰囲気かわったよな？？」

村「せやなぁ」

渋「なんか、明るくなったな」

横「すばるがヤスとちゃん連れてきてからやんな」

村「せやなぁ…。なんか、俺らじゃ解決できへんかったことが、1つづつ解決してると言うか」

渋「店におっても、笑いがたえへんなぁ」

横「…もっと早くに、助けを求めればよかったんかなぁ？？」

村「そんなことあらへん。俺らなりにやってきたやん」

渋「せやで。いままでやってきたことを否定したらあかん」

横「別に否定してるわけやないけど…」

渋「俺は、横とヒナが一緒にやってくれるっていってくれたから、この建物を譲ってもらってん。最初からこの3人以外で誰かがおるんやったら、やってへんわ」

横村「……」

渋「やから、ちゃんが来るって話しになったときも、最初は嫌やってん。ヤスの幼馴染みって言うだけで多少の下心があるんやないかって思っててん。でも、ケーキ食べたときにこの子は本気でお菓子作りが好きなんやなって思ってん。俺はちゃんと知りもしないでこの子を否定してたんやなぁって。やから、一緒に働くことをOKしてん」

横「そうやったんやな…」

村「せやったら、もうちょっと仲良くしたりぃな」

渋「いやいや…ちゃん、俺のこと怖がってるんやない？？」

村「そんなことないやろ」

渋「あるって。なんやかんや言って、いっつもヤスの隣に逃げてるやん」

村「そう見えてるだけやって」

横「仲良くなりたいん？？」

渋「そりゃ、なりたいよ。一緒に働く仲間やし。それに…」

横村「それに？？」

渋「それに、ちゃんかわええやん」

横「すばるの方が下心満載やな(笑)」

村「ほんまやん(笑)」

渋「お前らが思ってるような下心ちゃうで‼オレは、純粋に‼」

村「否定すると、余計に怪しいで(笑)」

渋「ちょっ…もう…なんやねん‼お前らが勝手に想像してるんやんけ‼(怒)」

横村「(笑)」