第13章 クルタの彼
「それにしても、わざとらしーな。今の」
含んだ笑みを見せるキルア。
私とクラピカは肯定する。
「えぇ/あぁ」
ヒソカなら、アイツが偽物と気づいていたはず。
それをわざわざ攻撃するなんて…………
アイツも相当つまんなくなってるってことね………
ザっ
すると、ヒソカが殺した猿たちに鳥がたかった。
弱肉強食の世界ね……
私は、興味なさそーにその光景を見つめた。
そして、第一次試験官は走り出す。
マラソンが再び始まった。
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私は、クラピカに近より、ずっと聞きたかったことを聞く。
「ねぇ、あなたって、もしかして…………クルタ族?」
彼は、私の言葉に警戒する。
「何故、それを?」
「そんな、警戒しないでよ
さっき、幻杉のとき、あなたの瞳が紅くなってた」
クルタ族特有の緋の瞳。
「……そうか」
「あ……ごめん……
…………聞いちゃ悪かった?」
…どーしても、確認しときたかったんだけどね……
「いや、構わない」
私は、その言葉に一応、良かった…という表情を見せておく。
…一応、猫は被っとかないとね……
「…あ……あと…………
……………………………………………………ヒソカには、気を付けた方がいいよ
……アイツ、この霧に乗じて、かなり殺る気だから」
と不敵な笑みを見せる。
「……!?」
驚いた顔を見せるクラピカ。
すると…………
「おーい!ちなみ!
何やってんだよ!早く来いよ!」
グットタイミングでキルアの声が前から聞こえてきた。
じゃあ、また…ね」と私は、含んだ笑みを見せ、スピードをあげた。