第1章 私の近況報告
さて、過去を振り返る
と言う名の現実逃避をそろそろやめようと思う。
しかし、私が現実逃避したくなるのも、仕方がないと思う。うん。
私は何度も言った。
そう、言ったのだ。
「今日は、練習試合だね、どうする?」
そう、蓮くんとスバルくんに言った。
当日に言うのかよ!と、自分でも思ったが、
さすがに作戦を立てずに練習試合とか、
無謀すぎる。
それなのに、誰も何も言わないから、
私は、そう言ったのだ。
私は、確かにそう言った。
すると、彼らはこういった。
「いつもどおりでいいだろ。」
いつも通りってなんだよ!!
3人で戦ったことなんか今までなかったよ!!
だからこそ、3回もアカデミーに戻らされたんだろうが!!!
という、心の声を抑え、
私はもう一度尋ねた。
「え?でもさ、3人で戦ったことないし、
やっぱ、作戦必要なんじゃないかな??」
「、、、、、。うん。大丈夫。」
何がだよぉぉぉおおおおお!?
お前らの自信はどこからきてんだ。
てか、なんで、スバルくんと蓮くんは、
え?何でこいつわかってないの?
みたいな目でみてくるんだ!!
私は、理解することをやめた。
今日も空は青かった。
こうして迎えた練習試合前の挨拶。
張り切るナルト。
何処か緊張した様子のさくら。
余裕の笑みを浮かべつつ、ナルト同様どこかキラキラした瞳のサスケ。
対して、
余裕というか、またもや明後日の方向を見ているスバルくん。
言わずもがな、立っているというのに、頭をこっくりこっくり揺らしている蓮くん。
最早、一種の悟りをひらいた私。
久しぶりに、
落ちこぼれ班の真骨頂を垣間見た気がする私であった。