第6章 遠き想い出
恵土「大好きだったんだ…
本当に、愛していたのに…;
今だって!
本気でそう想っているのにっ!!;
約束したじゃんか…
ずっと、一緒に居るって…
なのに…何で…
何で、私より先に死んだんだよっ!!;;(ぽろっ」
天井でひざまずいたまま
拳を握り締め、涙が溢れて零れ落ちていった…
小さい頃、伝えきれなかった想いと共に…
恵土「護るって、約束したのに…;
もう二度と、傷付けさせないって…
そのために強くなったのにっ…;
その二人がいなくっちゃ
生きてる意味なんてないだろうがっ!!;
私が何よりも大事で護りたいのは…
父上と母上以外いないんだよっ!!!;;
ひっく;;うっ;;;」
涙に加え、嗚咽まで溢れ出てくる中…
未だに、その頭を優しく撫で続けていた…
恵土「何で死んじゃったんだよ、バカアアア!!!!!;
うわあああああああああ!!!;;
あああああああああああああ;;;」
そう、泣けなかった分
恵土は泣きじゃくりながら叫ぶ…
そう泣きじゃくる恵土を、優しく受け止めながら…
ドロロ(やっと…泣いてくれたでござるな…)
そんな恵土を見つめながら安堵して、微笑むドロロ…
それは、ずっと泣けず
心の中では泣き続け…
それでいながら、ずっと言わないようにし続けてきた…
そんな恵土だと解っているからこそ
ドロロは、とても心配していたのだった…
だからこそ、あのように引っ叩いたりもした…
素直になって欲しいから…
自身の心を、再び取り戻してほしいから…
その願いと共に、ぶつけられた思いは…
きちんと返ってきた…
当時の気持ちと、心と共に…
僅かに残る、光芒に照らされて…