第4章 波乱万丈
夕暮れになっても、無心のままだった心に
浮かんでくる、過去の映像…
それは…
火に包まれる家…
泣いて動けない友達らしき子供を突き飛ばし
上を向いた瞬間、燃えながら落ちてくる柱…
その直後…
白い光に包まれ、火もすべて消え
家も子供も、全員が無事に助かった…
そして…
今まで自分へ向けてくれた笑顔と
今、自分自身へ向けている黒い感情を含んだ顔が重なり
その人たちから
常に、暴言や暴力、石を投げつけられる日々…
最後に…
血の海にまみれた、両親の死骸…
殺されかける、毎日…
血に濡れ、雪の中…
身体を引きずりながら、山奥へ入っていく…
日本刀と共に…
一人のまま、誰にも触れ合うことも無く…
接しようとすることも無く…
迷惑も、負担もかけたくないという心から…
恵土「やめろおおおおおおおおおお!!!!!(頭抱え」
その直後…
頭を両手で抱えながら立ち、力の限り叫んでいた…
恵土「ぜぇー;ぜぇー;ぜぇー;」
ひどい汗と共に、強引に落ち着かせようと
恵土は座り込んで、夕暮れを見つめていた…
その背は…
まるで、泣いているかのように見えた…
ケロロ「ゲロ…」
ギロロ「帰る場所もないと言っていたのは、このことか」
ドロロ「故郷を追われ、外に追い出され…
人に負担をかけぬため、必死に一人のみで生き続けてきたという事でござるか…」
モア「っていうか…波乱万丈?」
タママ「一緒に過ごし続けてきた皆も、何だって?;(涙目」
クルル「その力を持つこと自体、気に食わなかったんじゃねぇのか?
まぁ、それから5年間、何も食べてねぇらしいから
13-5=8歳の誕生日っつぅことになるだろうな」
ドロロ「誕生日の祝いをしようとしていた所
襲われたような光景でござったな…
恵土殿が、留守の間に…」
ギロロ「そして帰ってきたら…命を狙われる…
こんなことがあっていいのか!?(怒り震え&拳握り締める」
そんな中…
一言以外、ずっと黙ってる軍曹の深層は?