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奇跡 【ケロロ軍曹】

第22章 再来




ダークにしがみつきながら

両足の力が抜けたかのように、ひざまずく…


ダーク「ぐるんっ;;」

その眼からも、涙が零れ落ちていた…


恵土「誰にも理解されないで…

ずっと耐えて、生き続けるのって…


苦しいよな…

辛いよな…

痛くって、どうしようもないっ;;(震え泣き」


ダーク「ぐぅぅ;」

その眼には、自然と涙が流れていた…


恵土「だから…一人でいるしかなかった…

一人で耐えていくしか、出来なかったんだ…


それで傷付けたくないってのもある…

それでも…理解されず、勝手に決めつけられて

拒否されて、存在全てを否定されて…

ずっと…苦しい思いばっかしてきた…


だから…耐えられなかったんだ…


耐えられなくても、頑張って殺すしかなかったんだっ…;


だから…痛いんだ、心が;;」


左胸を掴み、握り締めながら

恵土は、震えながら涙を零す…


それまでの、耐え続けてきた日々と…

両親にさえも、明かしていなかった思いと共に…


ダーク「ぐ;」

それに対し、共感するかのように

そっと顔を寄せながら、涙を零すダーク…


恵土「解られないって…

何でだろうな…すっごく、苦しいんだ…」

ダーク「頷く)ぐうっ;」


恵土「理解されずに、耐えきれず
一度でも、悪いことをしようとした…

それで、全部を勝手に決めつけられて…
傷付けられて、殺されかけて…


何でかな…

その苦しみが、痛いほどわかるんだ…


だから…傷付けたくなんかない…

闘うにしても…傷付けずに、気絶させて…


そんでもって、いっぱい話し合って…

解りたいんだ…お前のことを…


そして…助けたいんだ…


そういう風にさせた闇から、助け出してくれなかった…


私が過ごした村には…

手を差し伸べようともせず
自分のことばっかりしか見えてない奴等ばかりで…

一人じゃないのに、一人でい続ける気持ちが…


その想いが、よく解るからっ…;


だから…

『攻めてきたからって倒して

その心を…救おうとも、寄り添おうともしてくれない…


誰も、味方がいない…

聞く人も、誰一人としていない…』


そんな思いを、味あわせたくなんかはないんだ…

もう、誰にも…;(涙」

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