第21章 とある感情の名前
恵土「譲らないな…」
ドロロ「こればかりは死んでも譲れないでござる!」
バヂバヂバヂ
そう火花を散らしながら、零距離で睨み合う…;
恵土「私の方が愛してる」
ドロロ「拙者の方が愛しているでござる」
恵土「なにを!?
私は、世界の存在よりも何よりも愛している!!」
ドロロ「拙者は、世界よりも誰よりも
恵土殿のことを愛しているでござる!!(くわっ」
拳握りながら愛を熱弁してどうすんですか!!;
恵土「くっ(ぎりっ)
私は…
ドロロのよりも、もぉ~っと!もぉ~っと!!
もぉおおおおおおおおおおおおおおおっと!!!!
ゴギャ
愛、してるっ;」
歯ぎしりして叫びながら
思いっきり左右に広げたのだが、その拍子に…;
ドロロ「い、今
何やら不吉な音が…;(汗」
恵土「気のせいだって…;
右肩がたかだか脱臼した程度;」
ドロロ「そこまでやるでござるかっ!?;(グワァーン!」
恵土「だって…
しょうがないじゃん…(顔をそらす)
好きで仕方がないんだからさ…//
好きで大好きで愛していて…
全部ひっくるめて愛しているんだから…
こればっかりは、どうあっても譲れなくって…;」
ドロロ「ぷっ」
恵土「え?ぷっ?」
思わず見やると…
ドロロ「くっくっくっ
あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!^^」
腕組みしながら笑ってる!;
恵土「笑いごっちゃないでしょ!;
ごずっ
あ、治った」
うつむいて聞き入っていたのだが
突如笑い出したドロロに対してツッコむも
何とか入れようと
左掌底でやれば治ったことを淡々と述べる恵土
ドロロ「いや…済まぬでござる。
恵土殿があまりにも…くっくっくっ^^」
それにドロロは肩を震わせながら笑い
恵土「むぅ~っ)解ったよ。
ドロロの方が上ですよぉ(ぷいっ」
恵土は不服そうに腕組みしながらそっぽを向く
ドロロ「いやいや。
恵土殿の方が上でござるよ^^//
(すねた姿もまた、可愛いでござるな^^//」
恵土「む)本当にそう思ってる?(じとー」
ドロロ「思っているでござるよ^^」
そう言いながら、その頭を撫でるドロロ…
腕組みしながらふくれっ面だったものの、思わず微笑む恵土…
とにもかくにも、一件落着(?)したのでしたとさ^^;