第19章 気付き
それに対し
ドロロは黙ったまま目を瞑り、首を横に振る
恵土「…
(やっぱり…嫌だよな…)
ドロロ…ごm
ドロロ「謝ることはござらん。
恵土殿の気持ちを知るには、大切なことでござるからな^^」
恵土「//…ありがとう」
そう言いながらも、うつむいたまま
恵土は、暗い表情をしていた…
未だ、心残りであることを物語るかのように…
ドロロ「…恵土殿、大丈夫でござる^^」
恵土「!」
ドロロ「拙者は、解っているでござるよ。
どれほど考えてくれているのか
どれほど心配してくれているのか…
どれほど、拙者たちを想ってくれているのかも…
だから…
そんなにやむことはないでござる。
それでやまれれば、心は苦しみ
楽しいことがあったとしても、笑えなくなってしまう。
拙者にとっては、その方が苦しい。
その痛みが強ければ強いほど…
ジッとしてなど、いられなくなってしまう…
解るでござるか?」
恵土「…」
その言葉に、黙ったまま顔を上げる…
ドロロ「拙者も、同じでござる^^」
恵土「!」
ドロロ「だから…
あの時は、話してはもらえなかったでござるが…
また、話しては下さらんか?^^」
恵土「!…
(一人で屋上に座り込んでた…
2日目だったかな…
あの時、一人で座り込んでたんだ…
久しぶりに一人になって、落ち着きたくて…
あの父上と母上との思い出が
笑顔を見る度によぎって眩しくて…嬉しかったから…
それもひっくるめて今なんだと
繋がっていたように感じて、いつもやっているように
座り込んで、無心でいる修業をしていた…
でも…
急に、過去のことを思い出して…
やめろおおって叫んだのを、今でもはっきりと覚えている…
すると、止まった…
けれど…
内心、ぐちゃぐちゃになった…
整理もつかないまま、暗い顔のまま下がりたくなくって…
落ち着こうと、無心になろうとし続けていた…
そんな時
左隣に座りに来てくれたんだ…
今と、同じような笑顔で…」
思い返される時は
出会ってから、2日目の夕暮れ…
ケロロが、過去を最初に探った日のことだった…