第11章 襲来
吸い取ることに集中していたから動かなかったこと
それまでに吸い取っていた力が凄いということ…
それらを踏まえても、危険なことには違いなかった…
恵土(このままじゃ…
本当に、やばい…)
それは、火を見るよりも明らかだった…
ドロロ「恵土殿、大丈夫でござるか?」
恵土「大丈夫…
だけど、こんな方法じゃ…
逆に、あいつを強くさせちまう…
こうなったら、光の力を…
全てを込めてでもやるしか!」
ドロロ「なっ!
そうすれば消滅してしまうのでh
恵土「それ以外手が無いだろ!」
そう言いながら
両掌を、胸の前に向かい合うよう差し出しながら
一点に、球状に集中させていく
恵土「私の今まで溜め込んだ力も
私の命も魂も…全てを込めれば!何とか倒せる!!
(ごめん…悪いけれど
あの約束、守れそうにない)
こうすれb
ドロロ「きっ)ダメでござる!!」
ぱぁん!!
その直後、ドロロに叩き飛ばされた…
平手打ちを受けてふらつく中
恵土「何すんだよ;(ふらっ)
(頭の中が真っ白になったじゃんか;くらくらするし;」
それに対し
機械に乗ったまま
叩き飛ばした時と、同じ鋭い目つきのままで
その胸ぐらを掴みながら
言い放った…
ドロロ「恵土殿…
恵土殿の両親が殺されたのは、護るためという理由もある!
今まで共に生き抜いてきた村人たちを、信じるという理由もある!
しかし…
恵土殿に命を託し、信じ抜くという想いも!
生きて、幸せになって欲しいという願いも
込められているのだということを、おめおめ忘れて下さるな!!
恵土殿の両親は、捨てたのではない!!
生きるために!
その未来のために!
恵土殿の両親は、己の全てを懸けた!!
自身にできる、最善の手で尽力した!!!
恵土殿の行く末を信じて、命を託した!!!!
だから恵土殿…
そのように、捨てたりなどしては…
笑って見守るなど、できるはずもない!!
恵土殿が願ったのは!
恵土殿が望んだ力とは!!
そんなものではないはずでござろうっ!!!」
恵土「!!」
そう叫ばれた言葉に…
真っ白になった頭に、ある出来事が映し出された…