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【カゲプロ】俺を捨てた彼女に最高の罰を【クロハ】

第1章 彼と別れた


あの日から、クロハとは関わっていない。
クロハは俺に話しかけてくるけれど、

全て無視。

それより、俺の能力は誰にもばれてないよな?
化け物のように赤く光る瞳。
赤く光ると、未来と過去が見える。

自分のは勿論、他人のも。
もしもばれたら『化け物』と言われんのかな。
それを避けるためにカラコンしてるんだけど。

「ふぅ…」

溜め息をついて散歩する。
今日は学校はない。
休みだ。

だから適当にぶらぶらしていた。
その時だった。

「!」

誰もいないはずなのに、誰かとぶつかった。
驚いて顔を上げると、
紫色のパーカーを着た中性的な顔立ちの女性と目が合った。

その人は俺の瞳をジッと見つめた。
俺は、無意識に能力を使ってしまう。

見えたのは、家が燃えているところ。
そして、泣いている女の子。
これは、この人の過去?

「おい、カノ…コイツ」
「うーん、能力持ちみたいだね」
「え、あの、えっと」

能力持ち、ってことは。
この人達は能力について何か知っている?

「ここで立ち話もなんだから、アジトに来てくれるかな?」
「アジト…?」
「そっ!メカクシ団っていうんだ!」

メカクシ団…なんか、面白そう。
行ってみる価値はありそうだ。

俺はコクリと頷いてカノと呼ばれる人について行くことにした。
因みに中性的な顔立ちの女の人はキドというらしい。

「……なんで、アイツ等と……」

…クロハがそんなことを言っていたなんて知らない




連れてこられたのは107の扉の前。
アジトは目立たない路地裏にあった。
まぁ、アジトなんだから目立ってたらおかしいか。

「帰ったぞ」
「新入りも一緒にね!」

新入り、って俺の事か?
メカクシ団に入るつもりなんて無かったんだけど。

「新入りっすか?ようこそ、メカクシ団へ」

そう言って笑みを浮かべた緑のつなぎを着た男の人。
かっこいい……
頰が赤く染まっていくのがわかる。

「ひゃ、ひ、人……うぅ…」
「マリー、大丈夫だって!この子は優しそうでしょ?」
「………言われてみれば、そうかも」

なんか、モコモコの可愛い子がいる。
どうしよう…メカクシ団、入ろうかな。
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