藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第8章 ♡Story32♡ ふたりっきりの密室
「っドアが開かないんです!」
「ぇ、そんなはずは......」
柊もドアを開けようとするが......
「っ駄目だ......一体何が起こって......」
やはり開かなかった......
二人は荷物を置く。
百合はドアにある窓を覗いてみる。
「......あ!ほうきが丁度立てかかっているみたいです......(汗)」
覗いてみれば掃除用ほうきがドアのところに立てかけてあった。
「じゃあ、さっきの音はほうきが落ちた音だったのか......
っ反対のドアはどうだろう......」
「反対のドア、基本使わないから鍵が閉まっている状態なんです......」
「っ困ったな......あ、百合ちゃん。」
「はい?」
「百合ちゃんの友達に電話して知らせることはできない?」
「っそうですよね!その手がありました!
えっとスマホスマホ......あれ!?」
百合はエプロンにあるポッケをあさるが......
「百合ちゃん、どうかs..「ないんです......(汗)」え?ないって......」
「っスマホ教室に忘れちゃいました!!(泣)」
「っそっか......じゃあ俺が廉達に連絡を入れるよ。
アイツ等のことだから、まだいると思うし......」
柊もポッケをあさる。
「すいません柊さん、いつもいつもご迷惑を......」
「ううん、仕方のないことだよ......っまさか......」
「えっと、柊さん......その『やっちまった』っていうような顔は......(汗)」
「っごめん百合ちゃん......俺も、忘れたみたい(汗)」
「っ柊さんも!?」
「うん......恐らく、テーブルに置きっぱだったのかもね(苦笑)」
「っ今日は北校舎に来る人ってあまりいないからなぁ......」
「待つしか、ないね......」
「はい。誰か来るのを待つしか、ないですよね......」
(こんな時に限って携帯がないなんて......
時刻は、4時過ぎ...ちょっと暗くなってきてるけど、誰か来てくれるのかな......)
百合達は誰かが来るのを待つしかなかった。