藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第8章 ♡Story32♡ ふたりっきりの密室
百合side
「こっちです柊さん!」
家庭科室は3階にあるので階段で3階まで登ってきた二人。
「鍵は空いてる?」
「大丈夫ですよ!」
家庭科室のドアを開け中に入る。
「えぇと確か......あ、あそこの左端の準備室です!」
準備室には【1‐A】と書かれた紙が貼られていた。
「各クラスに設けられているんだね。」
「えぇ、ここは1年生用の実習室なんですよ。」
入っていくと、沢山のダンボール箱が積まれていた。
「もしかしてこれ全部、そうなの?」
「半分はそうですね!あとは、衣装とか入れてた空箱ですよ(笑)
えぇっとシロップは、これだ!あとはソースに......」
「......このアラザンとかチョコチップも持っていく?」
「はい!一応5時半まで足りる分だけ全部持っていきます!」
「了解......ホットケーキとかも人気だったから、
ホットケーキミックスも必要かな......」
二人はせっせと必要なもの空のダンボール箱に詰めていった。
詰めている作業中......
バタンッ!
「「っ!?」」
家庭科室の方からバタンという音が聞こえてきた。
「っ何の音だろ......」
「ドアが閉じたような音だったね......」
「......確か、ドアは開けっ放しでしたよね?」
「うん、そうだね......」
「まさか......幽霊の、仕業?」←
「っ幽霊が、明るい時間帯に出るとは思わないけど......(汗)」
「ですよね(笑)
きっと棚から何か落ちたのかもしれませんね、この作業が終わったら確認します。」
「そうだね。俺の方は終わったよ、百合ちゃんの方は終わった?」
「あとソース入れたら終わりです!」