藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第8章 ♡Story32♡ ふたりっきりの密室
北校舎に入った二人...
「北校舎には、人がほとんどいないね......」
「まぁ主に教室がある南校舎を使いますから、あまり人はいないんですよ。」
「そうなんだ、でもまだ昼間なのに少し暗い気がするね......
明かりが点いていないせいかな?」
「......ここ、夜になると出るって言う噂があるんですよ(笑)」
「え゜......」
再び顔を強ばらせる柊(笑)
「学校の都市伝説なんですけど、
真夜中になると北校舎を彷徨いているっていう話があるんですよね!」
「......(固)」←
「もちろん都市伝説ですから、迷信だとは思いますけど......
あれ、柊さん...どうしたんですか?」
「っ何でもないよ(苦笑)......早く取りに行って戻ろうか......」
「はい!」
太輔side
「今頃二人で何してるんでしょうね......ねぇ、藤ヶ谷先生?」
「俺が知りませんよ(苦笑)」
「そう言えばさっき、3Bのお化け屋敷で百合ちゃんがいたぜ!」
「マジで!?俺も見たかったなぁ玉森百合......」
「でも誰かと一緒だったんだよな......帽子とかメガネ掛けてたけど......」
「......あ、それもしかして藤城柊じゃね?A.N.JELLの!」
「確かに言われてみればそれらしき男だったぞ!?」
「こんなところまでお忍びデートとはねぇ(笑)」
「じゃああの記事は本当なのか?」
「じゃねぇの?」
近くのテーブルでは百合達を目撃としたという男子が
他の男子グループに話していた。
「......。」
「あの二人マジでお化け屋敷行ったんだ(苦笑)」
「何かそのお化け屋敷、結構怖いって評判らしいですよ!」
高嗣がTwitterを見ながら言う。
「でも百合、結構そういうの強いって言ったけど......」
「いやいやこれがね!お化け屋敷行き慣れてる人でも怖いんですって!
さすがの百合ちゃんも震え上がっちゃいそうじゃないですか?(笑)」
「ふぅん......」
(高校生が作ったお化け屋敷、そんなにこえぇのかよ......)