藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第26章 ♡Story49♡ グアム旅行
「っ......」
「旅行最終日に暗い話してごめん、でもさ!
無事卒業できればガンも再発しないもん!ここは希望持たなきゃ!」
「っそう、だな......お前、ここまでピンピンしてるもんな......」
「そうそう!希望が大事♪」
「......。」
(でもまさか、このあと再発する可能性だって0じゃねぇんだろ......?
もしガンが再発したら......)
「......太輔心配しすぎ!
そんな抱え込んじゃ、太輔の寿命の方が縮んじゃうよ(笑)」
「......。」
「......このことは、一応言っておこうかなって迷ってたの。
もしこのことを話さないで、ガンが再発したらなおさら迷惑かけちゃうしね......」
「......お前のガンが再発するなんて、ありえない。
もし再発したって言うなら、俺も一緒に戦う......お前のほうこそ、
一人で抱え込むなよ?」
_ぽんっ...
太輔は百合の頭に優しく手を置いた。
「っ......ん、ありがとう(微笑)」
「......(微笑)」
(お前は、ひとりじゃない......俺がいる......)
「......そろそろ、空港に向かったほうがいいかもね。」
「あぁ、そうだな。
日本には6時半くらいにつく予定だから、そのままどっか外食するか?」
「そうだね!
日本に着いたら注意しよ(苦笑)」
「気抜いたところで写真撮られたらアウトだもんな(苦笑)」
「だね(苦笑)」
こうしてふたりはタクシーでグアム空港へ、
手続きを済ませ搭乗時間になるまで待つ二人。
「......。」
「太輔、まだ気にしてるの?(苦笑)」
「っ別に......お前この1週間はしゃぎすぎただろ?
それで、ぶっ倒れないか心配になっただけ......」
「どのみち心配してるじゃん(笑)
でもありがとう、心配してくれて。」
「......。」
「ほんと太輔って、黙るよね。」
「......北山先生にもよく言われる。」
「だろうね。」←
「......。」