藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第26章 ♡Story49♡ グアム旅行
_そして最終日
「柊さん達は何時の便で行くんですか?」
「俺らは12時半の便だよ。百合ちゃん達は?」
「私達は3時半位の便です。帰りは違いますね(苦笑)」
「そうだね(苦笑)
じゃあこの休み明けたらまた映画の撮影だから、体調崩さないようにね?」
「はい!」
「じゃあ俺達は先に帰るね。」
「はい、また現場で!」
百合達と柊達はロビーで別れ、百合と太輔は荷物をテーブルの脇に置き
大きな窓から見える海を眺めた。
「1週間のグアム旅行、あっという間だったね(苦笑)」
「楽しいことはあっという間に終わっちまうからな......
歳を重ねるごとに時間経つのが早く感んだよな......」
「それ私も思う!
なーんか、あっという間に過ぎちゃうなぁって感じ......人間の命が儚いって、
こういうことなのかもね。」
「かもな。」
「私ね?小学校の時、少し危険な状況に陥ったんだよね(苦笑)」
「......え!?
それ、どういうことだよ......そんなこと、少しも聞いたこと......」
「私さ?太輔が教育実習できた年にね......白血病にかかっちゃったの。
丁度、太輔が教育実習を終えて1年が経ったくらいかな(苦笑)」
「っマジ、かよ......」
「マジマジ(苦笑)
5、6年経って病状が出なければ、再発はしないって!
今のところピンピンしてるから大丈夫だとは思うんだけどね......
人間って、死ぬ時はあっという間だから......怖いって思うときはある(苦笑)」
「けど小6からの5、6年って......今の時期に再発する可能性があるんじゃねぇか?
それ考えると、お前......ただ事じゃねぇぞ?」
「私は大丈夫だもん!だって、溺れても私すぐ元気になったし!
太輔だっていつも言うじゃん、私は元気の塊だって!
だからさ、太輔は余計な心配しないでよ......私、
太輔に心配かけてばっかだからさ(苦笑)」
「そんなこと言われてもよ、突然過ぎんだろ......」
「血液のがんだからね(苦笑)
もし再発したら、1年もつかもたないくらいだって......お医者さんに言われたけど......」
「っ......」