藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第25章 ♡Story48♡ クリスマス
こうしてちょっと贅沢なディナーを済ませお店を出る二人。
「美味しかったぁ!ポタージュとか頬が溶けるかなんて思ったもん♪」
「またここに来るのもいいかもしれないな。」
「だねだね♪」
「にしても、大分冷えてきたな......」
「ホントだねぇ......あ、そうだ!」
「ん?なんd.._ふわっ......!?」
「これ、私からのクリスマスプレゼント!
本当は星の丘公園で渡そうと思ってたんだけどね(苦笑)」
百合はバッグから手編みのマフラーを太輔の首元にふわっと巻いた。
「っ...いつの間に......」
「夜とか現場で編んでたの。どう?暖かい?」
「あぁ、すげぇ暖かい......」
「よかったぁ!」
「俺からのプレゼントも、
後ろの席に置いてあるから俺のは星の丘公園に着いてから渡すわ。」
「っホント!?
てっきり、このレストランがプレゼントかと......」
「ちげぇよ(苦笑)
まぁ多分......喜ぶものだとは、思うけど......」
「プレゼントだったらなんでも嬉しいよ!
早く行こ行こ!」
「急かすなよ(苦笑)」
(にしても、よくここまで編み上げたな......)
ちなみに百合が仕上げたというマフラーは黒とグレーを使ったしましま模様、
よく見れば名前のイニシャルも編みこまれていた。
「ねぇ!太輔からのプレゼントは何なの!?」
「渡す前にネタバレしねぇよ。」
太輔はスタスタと車まで向かっていく。
「めちゃ気になる~!」
「お前ここに置いてくぞ。」
「ちょっ酷!」
百合は急いで太輔の後を追った。
「......。」
(ホント、このマフラーちゃんと出来てる......
これなら普通に職場にやっていけるな。
北山先生に気づかれなければいいけど......)←
そんなことを思いながら太輔は車のエンジンをかけた。