藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第25章 ♡Story48♡ クリスマス
席に案内された場所は大きな窓から東京の街が見渡せるところだった。
「わぁ......」
(すごく綺麗.......)
「ご注文はお決まりですか?」
「フレンチのフルコース、お願いします。」
「私も同じもので!」
「かしこまりました、少々お待ちください。」
「......ふぅ」
「お前無駄に緊張してんな。」
「やっぱ大人のお店って感じ(苦笑)
でもクリスマスにこういうところで食事はいいよね!」
「景色も、いい具合に綺麗だろ?」
「うん!太輔、今日はこんな素敵なお店に連れてきてくれてありがとう!」
「別に礼を言うほどじゃねぇよ。元々このお店気になっていたから、
今日を機に来てみようかなって思っただけだし。」
「それでも嬉しいもん!
明日出発するグアム旅行も楽しみにしてる!」
「......宿題、ちゃんとやれよ。」←
「ギクシッ!」←
「まさか、宿題を持っていかないってことはねぇよな?
旅行は7泊8日だぞ?冬休みなんて夏休みに比べればあっという間なんだから
余裕持って宿題やってないと駄目だろ。」
「う、うぅ......せっかくの海外旅行なのに!」
「7泊もすんだから時間はたっぷりと余裕あんだろ。」
「......。」
「帰ったら荷物に追加しろよ、宿題。」
「ぅ、うぅ、うぅぅぅ......(涙)」
「何イブの日に泣いてんだよ。」
「っ太輔がこのタイミングで言うからじゃん!(涙)」
「宿題はさっさとやっておいたほうが得だぞ。」
「っもぉ!持ってくったら持ってく!
飛行機の中でもやってやるわよ!」
「お前もう少し静かにしろよ。」
「......飛行機のなかでもやってやるから。」
声を小さくしながら言い直す百合。
「わざわざ言い直すのかよ(苦笑)」
そんなやり取りをしている間にも早速アミューズ・ブッシュ、
小前菜が運ばれてきた。
「マナー気をつけろよ。」
「っうるさい......」
百合はテーブルマナーを何とかこなし、オードブル、スープと食べていった。
「......。」
(意外と出来てる......)←
そんな百合を意外そうに見る太輔だった。