藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第23章 ♡Story46♡ 戻った日常
_ぎゅうぅぅ...
「~♫」
「っ急に抱きつくなよ......(汗)」
「いいじゃん、やっと二人になれたんだもん......」
「......向こうの暮らし、どうだったんだ?
手紙には充実してたって書いてあったけど......」
「生活としては、すごく快適な場所だと思うよ。
でも......基本、私一人が多かったりしたから凄く心細かった。
学校にも行けないし、仕事もできない......何より、
太輔やみんなに会えなくて辛かった......」
「百合......」
「お部屋は凄く広かった.....でも、窓がなくてまるで牢獄みたいな場所に感じた。
食事も、普段食べられないものが出たりしたけど......
あまり美味しく感じることは少なかった。
服も、ドレスとか着せてもらったけど全く落ち着かないし......」
「思った以上に、窮屈な暮らしをしていたんだな......」
「一般人の生活に慣れちゃっているからね(苦笑)
けど唯一の拠り所って言ったら......櫻井先生の個別授業かなぁ......
普通に学校に行って勉強している気分だったの。
私がみんなに会いたくてしょうがなかった時は、
雅さんが帰ってくれるまでずっと一緒にいてくれたの。」
「あの人には、感謝しきれないな......もっとちゃんと、
お礼を言っとけばよかった......」
「お菓子もね?毎日おやつとして作ってくれたんだ。
警視総監の人なのに、すごいチートだよね(苦笑)」
「ホントな(苦笑)
お前が部屋を出ていこうとした時、少し諦めかけたんだ......
でもあそこで櫻井さんが引き止めてくれなかったら今頃......」
「うん。今頃、屋敷の中だね(苦笑)
多分櫻井さんは、あの時を待っていたんだと思うよ......
そのおかげで、誰も怪我しないですんだんだよ......」
「そうだな......でも本当に、お前が戻ってきてれてよかった。」
「......っねぇ、私!まだ......太輔のうちにいてもいい、かな?」
「......お前がそれを望むなら、それでいいよ。
でもちゃんと、家族には言えよ?」
「っうん!(微笑)」
「......(微笑)」_ギュッ..
「っ......」