藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第22章 ♡Story45♡ 本当の気持ちを...
「皆さん、出てきなさい。」
「ぇ......“ダダダ...!”......!?」
百合が疑問の声を上げる前に、
警察の特殊部隊のような男達が広い部屋に入っていきた。
「っ......お前達は一体何者だ!」
「っおい立花......この人達おめぇが呼んだのか?」
「まさか、俺が呼べるわけねぇだろ。
っにしても、なぜこんな特殊部隊が......まさか、美咲さん?」
「っいや......俺じゃない。
っ......あの櫻井という家庭教師、一体何者なんだ......?」
「っあの人が、独断で呼んだってこと?」
「っ......」_ギュッ
「っ百合......」
百合は余りにも突然の展開に戸惑ったのか、太輔の上着をギュッと握った。
「っ大丈夫だ、あの人達も俺らの見方だ......
必ず、ここから出られるはずだ。」
「っ太輔......っ!」
太輔は百合の頭を優しく撫でた。
「大丈夫、俺がいる......もう、
お前の傍を離れる気なんてさらさらねぇから......」
「っ......」
百合は今までの不安が一気に取れたかのように涙を流した。
そしてそんな百合をギュッと抱きしめた。
「っ雅様!」
そんな矢先、真琴は雅の元に駆け寄った。
「っ櫻井先生、これは一体何なの!?
貴方は、ただの家庭教師でしょ!?」
「......申し遅れました。私めは......
警察庁長官・櫻井瑛翔(アキト)の息子、
今まで有栖川家の家庭教師として務めておりましたが......
本来の職務は、
警視総監。
貴方を監視するため、この屋敷にやって参りましたのです。」
「っ何だと!?」
「っ警視、総監......って何だ?」←
「このどアホ(怒)
警視総監は全警察の実務を束ねる最高位、つまり俺達にとっての最高峰のリーダーだ。
そして警視庁長官はその上位をいく、日本警察のトップだ。
どうやら、上のほうが既に対策を練っていたようだな(微笑)」
団司は徹平に軽く説明し、は小さく微笑んだ。