藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第22章 ♡Story45♡ 本当の気持ちを...
「っ警視庁長官の息子で、警視総監だと......!?」
「今まで油断なさっていたようだな、有栖川雅。
もうお前の逃げ場はない、お前が今まで犯した罪も......
既に私の方で把握済みだ。
どう言い訳しても無駄です。もう貴方の部下が罪をかぶるということはありません。
今度は貴方が、罪を償うです。長い年月を、かけてね......」
「っく......」
「っ櫻井先生......なんでその事をずっと黙って......」
「百合様、ずっと隠していて申し訳ありません。
初めてお会いして言うのは、少々あちら側に不信感を与えてしまうと思いましてね......
なのでこのようにギリギリになってしまいました......貴女には、
迷惑をかけましたね......」
「っいえ!
......私に、大丈夫と言ったのはこういうことだったんですよね?
もう少しの辛抱って、言うのは......」
「......はい(微笑)」
「っ......」
「もう安心なさい、貴女はひとりではありません。
......さぁ!早くその男を連れて行きなさい。屋敷にいる関係者も、
全員連行しろ!」
「了解しました。......では、こちらに来ていただきましょうか。」
「......ふっ
まさか、こんな形で終えるとはな......」
雅は小さく笑った。
「っ雅様......」
「貴女にも、もちろん来ていただきますよ。」
「っ......わかっているわ。
......百合ちゃん、」
「ぇ、はい!」
「今まで、本当にごめんなさいね......でも、
これからはちゃんと藤ヶ谷先生と幸せになりなさいよ......(微笑)」
「っ......はい!」
百合は大きく頷きながら返事をした。
「......(微笑)」
そして真琴は百合達に小さく微笑んだあと、
すぐに特殊部隊の者に連れて行かれ部屋を出ていった。
「麻井先生......」
百合は真琴の背中を切なそうに見つめた。
「百合......」