藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第21章 ♡Story45♡ 婚約披露宴パーティー
「......俺、ちょっと百合のとこに行ってきます。」
「え、っちょ!藤ヶ谷先生!」_ガシッ!
宏光は咄嗟に太輔の腕を掴んだ。
「っなんですか......」
「っ藤ヶ谷先生、焦りは禁物です......
マスコミに貴方の存在が知られるなんてまずいですよ。
もし勘付かれて、あの写真が柊君じゃなくて貴方だってわかったら
とんでもないことになりますよ?」
「......。」
「藤ヶ谷先生、変なところで積極的ですね(苦笑)
大丈夫、あれが百合ちゃんの本心なわけない。焦らずいきましょう。」
「......。」
だが太輔は百合が気になるためまだじっと眺めていた。
そんな中、裕太達家族は百合の元に向かっていた。
「......裕太君なら、大丈夫でしょう。
俺らはもう少し待ちましょうか......」
「......わかりました。」
祐太side
「父さん、母さん、俺百合のとこ行ってくる。」
「私も行くわ、祐太。こんな状態で再会というのは悲しいけど......」
「ちゃんと親として、百合から話を聞かないといけないからな。」
「......わかった。父さん、母さん......」
俺達は百合に真実を確かめる為、百合が座っている雛壇に向かった。
きっと藤ヶ谷先生は、行きたくてもいけないと思うから......
せめて親族の俺達が......
「......百合、」
「っお兄ちゃん、それにお父さんとお母さん......」
百合は驚いているが、そこまでは驚いている様子は見受けられなかった。
「っ百合......これどういうことなんだよ!
なんで、なんでこんなことになってんだよ......」
「......そのまんまだよ、お兄ちゃん。
私は雅さんと婚約する、ただそれだけだよ。」
「っなんでそんな平然として言えるんだよ......俺らが、
どんな思いでここに来たのか......!」
「......。」
百合はじっと俺の顔を見ていたが、
何を思っているのかは読み取れなかった......