藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第21章 ♡Story45♡ 婚約披露宴パーティー
「......悲しくは、ないの?」
「......。」
「貴女、せめて芸能人としての仕事は辞めたくなかったでしょ?」
「......。」
「でも貴女は今日から、有栖川家の人間。
芸能界だなんて、旦那様や奥様は反対なさるわ。」
「......でしょうね。」
モデルの仕事、女優の仕事はとてもやりがいがあって楽しかった。
映画の時だって、凄く喜んだ。
だって初主演のドラマが、映画化されたんだもん......。
柊さんや、他の共演者に迷惑かけちゃったけど......
映画化は中止なのかな?
それとも、他に誰か女優さんにでもやらせるのかな?
「......あのドラマ、私結構好きだったわ......。」
「......どうもです。」
「ちょっと私も、残念だわ。
最終回からその後、ふたりがどうなったのか気になるような終わり方だったしね。」
「......もちろんハッピーエンドですよ。
ちゃんと音姫と奏、“生徒”と“先生”は結ばれますよ......」
「......そo._コンコン「百合、真琴、準備の方は終わったのかい?」
っ雅様!はい、ただ今終わりました。お入りになって大丈夫でございます。」
「わかったよ。」_ガチャッ
「雅様、いかがでしょうか?」
「上出来だ真琴、もう来場者は全員集まっている。
行こうか百合。」
「はい。」
百合は雅が差し出した手に手を乗せた。
そして雅は百合をエスコートし会場に向かった。