藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第21章 ♡Story45♡ 婚約披露宴パーティー
「ヤラカシの正体も、全部聞きました。
まさか、副担任の有栖川先生が黒幕だなんて、思っても見ませんでした......」
「ずっと黙っていて、悪かったな......」
「いえ、そう簡単に言えるわけないですよね......百合だって、
言いたくても言えなかったんですから......
俺幼馴染なのに、何も感じ取れなかったのが悔しいです......
確かに百合、
有栖川先生を少し避けているような素振りも見せていた......なのに、
なのに俺はそれ気づかないで......」
「陸......」
「ヤラカシの事件が、ここまで深刻になっていたって
気づかなかった自分がすんげぇ悔しい!
なんで俺は......」
「陸が悪いわけじゃない、このことは
事務所でも警察でも内密にされていたことだから、
しょうがねぇことなんだ、お前が悪いわけじゃない。」
「......でも私達は百合の友達です!
友達の苦しみに、気づかなかったんです......」
「俺らも、少しでも百合の苦しみに気づいていれば......」
黙っていた美香と玲も口を開いた。
「......。」
家族だけじゃない、友達も、その他の人達もみんな......
悲しみで満ち溢れている......。
確かにこの原拠を作ったのはアイツだ、でも......
この事件を引き起こした引き金は、
俺が引いたんだ......。
俺のせいで、
みんなが悲しんでいる......。