藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第20章 ♡Story44♡ 出した答え
「......雅様に渡されたリストです。こちらの方々に招待状を発行します。」
翔はA4用紙に印刷されているリストを百合に見せた。
「っ......!」
(全員、私が知っている人ばっかり......)
太輔やお兄ちゃん達だけじゃない......なんで、
芸能界の人達まで......
「......有栖川家は、世界的に見てもかなり注目されております。
パーティーに芸能人を招くことなんて簡単ですよ......。」
「......こんなにも、公表しなきゃいけないんですか?」
「貴女の知り合いの方達以外にも雅様のお知り合いが各国から参ります。
ですからかなりの大規模になるかと思います。」
「手紙はもちろん書きます。でも......
なんぜわざわざ公表しなきゃ......」
「......貴女は将来的に、外交のお仕事をすることになりますからね......
その為のお披露目式と言ってもいいでしょう......。」
「......そうですか。」
「ではお昼にいたしましょう、お昼が済んだら早速手紙を書きましょうか?」
「はい、そうします。」
私はこうして、招待状を送る人達全員に手紙を書いた。
もちろん全て自筆で......
「っ......“太輔へ、」
今まで沢山の心配と迷惑をかけてごめんなさい。
でも今私はとても幸せです。
綺麗な服を毎日着れて、
美味しい食事も毎日食べれて、
学校やお仕事にも行かなくていい、
雅さんもお屋敷の人達みんな私に優しくしてくれます。
お勉強の方は専属家庭教師の人に教えてもらっていて
太輔よりわかりやすく教えてくれます。
太輔は、私のことはもう嫌いでしょ?
まがままで、
往生際が悪くて、
そして自分勝手だって...
でも今はうるさい私がいなくて清々してるでしょ?
私と付き合ったことで、太輔の日常を奪ってごめんね?
本当は凄く迷惑だったよね...
私と付き合ったせいでいろんなトラブルにも巻き込まれちゃったし、
だから太輔はいい人見つけて幸せになってね。
私は雅さんに幸せにしてもらいます。
今までありがとう、そしてごめんなさい。
さようなら。
百合より”
「っこんな、感じかな?」