藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第20章 ♡Story44♡ 出した答え
「っこんな、感じかな?」
これは私の本心ではない、でもこれくらい書いたほうが不信感も出ない。
太輔もきっと、私を嫌いになる......。
「......お願いします。」
「了解です。」
百合は封筒に手紙を入れそれを翔に渡した。
翔はその封筒に、事前に発行してあった招待状を入れた。
こんな作業が数時間に渡って続けられた。
_お父さん、お母さん、お兄ちゃんへ
みんなには大きな迷惑を沢山かけてしまいました。
でもみんな、私のわがままを聞いてくれてありがとうございます。
本当なら太輔との交際も同棲も反対するところなのに、
認めてくれた...
私はとんだ親不孝ものです。何もみんなにしてあげられませんでした。
婚約の件、勝手に決めてごめんなさい。でも私は大丈夫だよ。
私、雅さんのことが好きになったから...。
もう太輔のことはなんとも思ってないよ...?
だから私は幸せになれます。
お母さん、私を産んでくれてありがとう。
お父さん、いつも私達家族を養ってくれてありがとう。
お兄ちゃん、私を大事にしてくれてありがとう。
みんな大好きだよ!
百合より_
_片桐社長とその他皆様方へ
みなさんに心配をかけ、多大な迷惑をかけてしまい申し訳ありません。
社長、私は貴方様のおかげでモデル、芸能界の世界に入ることができました。
私が入ってすぐ、大きな仕事を沢山任せていただき私は本当に恵まれておりました。
このような大騒ぎを起こしてしまった挙句、
婚約の件を勝手に決めて申し訳ありません。
事務所では恋愛禁止の規則がありましたよね?私はそれに反しました。
なので、この件をキリに私は事務所を退所いたします。
今までお世話になりました。
お礼はまた、お披露目式で...
百合より_