藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第17章 ♡Story41♡ 離れ離れのふたり
「櫻井先生は、なぜこのお屋敷にいるんですか?」
「改めて聞かれますと、答えに困りますね(苦笑)
まぁ......色々ありましてね(微笑)」
「色々って?」
「......まだ貴女は知らなくて大丈夫ですよ(微笑)」
少しの間をとって答える翔。
「......。」
(私はまだ知らなくていいって、どういうこと......?)
太輔side
結局その日は百合を助け出す術は見つけられなかった。
「ネックレスの捜索は、明日から行おう。
今からじゃ遅いし海も冷えるからな。」
「さっきヒロ達に連絡しましたけど、明日即で来てくれるみたいっす!」
「明日は土曜だし、俺も手伝うよ!
もちろん藤ヶ谷先生も探すんでしょ?」
「えぇ、ネックレスが錆びる前に...見つけないと......」
「俺らも探したいけど、俺も立花もこれだからなぁ(苦笑)」
「お前は一週間くらいで退院できるだろ。」
「まぁそうだけど......お前は?」
「さぁな、退院できたとしても医者からは安静にしろと言われるだろうな......」
団司の表情は切なそうだった。
「立花は安静にしてたほうがいいだろ!
もし無理して病状悪化させたら百合ちゃんが悲しむだろ?」
「......おめぇに言われるとムカつく(睨)」←
「こっちが気使えばんだよっ!!」
「ふんっ」
「「「......(苦笑)」」」
暗い雰囲気も徐々に緩和されていき和やかな雰囲気になってきた。
「......。」
今頃百合は何をしているんだろ......
和やかな雰囲気になっているとは言え百合の事を考えると
胸が苦しくなる......。
「......大丈夫ですよ藤ヶ谷先生、必ず百合ちゃんは助かります(微笑)」
「......ありがとうございます、北山先生......」
今は......
百合の無事を祈ることしかできない......