藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第17章 ♡Story41♡ 離れ離れのふたり
「失礼します、百合様......」
「......。」
「私は有栖川家専属家庭教師の櫻井翔です。
本日付を持って百合様の家庭教師になりました。」
「はじめまして、玉森百合です......」
入ってきた男性はいかにも知的なオーラをはなっていた。
「こちらは貴女様が使っている教材と同じものです。
勉強は学校の授業と同じく同時進行で進めさせていただきます。」
「......50分ずつずっと?」
「それはご安心ください、貴女様のペースに合わせ進んでいきますから
いつでも休憩はできます。貴女様はかなりの優等生と伺っております、
恐らくすぐ終わってしまうでしょう。」
「......わかりました、お願いします。」
(何もしてないよりずっとマシだよね......)
百合は翔と一緒に勉強をすることにした。
「......。」
(櫻井先生の授業、
太輔よりわかりやすい......)←
そんなことを思いながら学習を進める百合だった。
太輔side
そんなことを思われていると知らず太輔は宏光と共に病院に来ていた。
「......徹平君と立花君、一緒の部屋になったのかい?(苦笑)」
「「本当は嫌です(っす)けど。」」←
「......(苦笑)」
なぜか徹平と団司はいつの間にか同室になっていた。
「この方が相談もしやすいですから、看護師さん達に無理を言ってお願いしたんです。」
「そうなの団司君?まぁそのほうがいいとは思うけどね(苦笑)」
「では本題に戻ろう、彼女の救出の件だが......」
「やっぱり強行突破とかしかないんじゃないっすか?」
「てめぇはアホか志村(怒)」
「っんだと!?」
「昨日の時点でかなりの大人数だっただろ?
しかも銃まで持ってるんだ、強行突破すればいいというわけじゃない。」
「......。」
「その通りだ。アイツ等は何が何でも地下にいれはしないだろう。
そうとなれば証拠がないとなり無駄足になる......」
「っ......」