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藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-

第17章 ♡Story41♡ 離れ離れのふたり


「誰かひとりでも屋敷に入れたら、少しは情報が手に入るかもしれないけど......」



「宏光、それは無理に等しい......そう簡単に屋敷には入れない。
俺でも、許可されない限り屋敷に入れてもらえなかったからな......」



「っそうか......あ、そういえばお前...前に妹がいるって言ってたけど、
それって片桐奈央ちゃんって、子だっけ?」



「......あぁ、奈央は俺らは血のつながった兄妹だ。
このことは確か、以前にも徹平君と団司君にも話したかな?」



「はい、それでいくつか気になったことがあります。
なぜ貴方方兄妹は別々に暮らしているんですか?苗字も違う......
二十歳の時に殺された、母親に何か関係があるんですか?」



「っお前......母親を殺されたってどういう、ことだよ......
俺はそんなこと、聞いたことねぇぞ!?」



「済まない宏光......でもこんなこと、言えるわけないだろ......
ふたりは警察官だからな......言うしかないだろ......」



「......。」



宏光は複雑そうに美咲を見た。



「二人には奈央を盾に利用されてるといったね......」



「えぇ、奈央ちゃんを守りたいから......
仕方なくアイツの指示に従っていたんっすよね?」



「あぁ、俺の家計はなかなか複雑なものでね(苦笑)
俺は一応、有栖川家の人間だが兄ほどの権力はない。
アイツの父親は財閥の最高峰、父と母親の間に生まれた。

一方の俺は、同時期に愛人として不倫していた実の母親から生まれたんだ。
俺はつまり愛人の子供、財閥の人間からしたら汚らわしい存在さ。」



「......奈央ちゃんも、その母親から生まれたんですか?」



「あぁ、だから俺らは血の繋がった兄妹、だが奈央は父親が違うんだ。
母は俺を連れて財閥から身を置いた、
それからしばらくして母と奈央の父親が結婚して奈央が生まれた。

だから奈央とアイツは直接血は繋がっていない。」



「かなり複雑なものですね......」



初めて聞いた太輔は漠然としていた。



「二人には話したが、俺はまだ完全に有栖川家と縁が切れたわけじゃない。
だから関係のない奈央の安全を考え、奈央が幼い頃に俺らは離ればなれになった......」





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