藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第17章 ♡Story41♡ 離れ離れのふたり
「じゃあ俺は仕事に行きますね。」
「「いってらっしゃい。」」
「いってきます。」
こうして立花君の病室を後にし、また徹平君の病室に戻った。
「じゃあ徹平君、また仕事が終わったら来るから。」
「うぃっす!
いってらっしゃぁい!」
「いってきます(笑)」
(そういや百合も、こうしていつも見送ってくれたよな......)
まだ複雑な気分なまま俺は大学に向かった。
正直、仕事をするという気分ではないが
いつまでも落ち込んでいるわけにもいかないからな......
_紫鶴大学
「おはようございます、北山先生。」
「藤ヶ谷先生おはようございます!」
「......はぁ、」
(百合や徹平君達のこと、いくらなんでも北山先生でも話さないようがいいのか?
でも北山先生もヤラカシのこと知ってるし......)
「朝っからため息とかどうしたんっすか?(笑)
なにか悩み事だったら俺が聞きますよ?」
北山先生、結婚して奥さんもいるし子供も
ついこないだ生まれたばっかりなのに......
なにかと相談に乗ってくれた......でも北山先生には家族のことを
優先してもらいたいのが事実だけど......
「......。」
「まぁぁぁたそうやって暗い顔する!
やっぱりなにかあるんっすね?今に始まったことじゃないんっすから
どーんっと打ち明けちゃってください!」
「......北山先生、昼休み中庭でお話したいことがあるんですけど大丈夫ですか?」
「もちろん......大丈夫ですよ(微笑)」
「ありがとうございます(微笑)」
俺は思いっきり北山先生に話すことにした。
本当ならあまり話しちゃいけないんだろうけど......この人は
いつも百合との関係を築く上で助けてくれた......
告白の時や、誕生日......この人の言葉もあって今の俺がいる......
北山先生なら......
またいい考えを思いついてくれるんじゃないかと......
そう思った......