藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第17章 ♡Story41♡ 離れ離れのふたり
太輔side
「じゃあ、俺はひとまず仕事に行ってきます。
仕事が終わり次第また病院に来ます。」
「わかったよ。」
「美咲さんは仕事大丈夫なんですか?」
「今日は店が休みだから、大丈夫だ。」
「わかりました、俺も出来るだけ百合を連れ戻す方法を考えます。
あと、ネックレスのことなんですけど......」
「......?」
「ネックレスを、見つけ出したいんです。
見つけて......百合に返してやりたいんです......」
「っそれは俺も同じだ......だがアイツは海に投げ捨てた......
探すのはかなり困難だ。」
「......。」
「でも見つけることができないわけじゃない、おれの方で人手をいくつか出せば
探す手間を少しは省ける。」
「っありがとうございます、でも......
ネックレス一つにそんな大人数って迷惑じゃ......」
「ちっとも迷惑なんかじゃない、兄が犯した罪を少しでも償いたい。
事実上、俺もこの事件には関わっていたんだからな......」
「っ藤ヶ谷先生......」
「立花君、どうした?」
「ネックレスは、僕の方でも見つけ出したいって思っていたんです。
僕が最初に彼女を見つけていながら助け出せませんでした......
ですから、僕も償いたいんです......」
「っ立花君......そこまで......」
「僕は今、凄く後悔しています。
犯人を目の前にとらえていながら、逮捕できなかった自分の虚しさが......」
立花君、そんなに百合のことを気にかけてくれていたんだな......
「できることなら、俺も探したい。
でも現実的に言えば僕の今の身体じゃそれができません......だから、」
「だから?」
「......Sクラス、俺と志村がいた警察学校のクラスです。
俺らも含めて補欠ですけど、仲間の絆はどこよりも強いって思っています。
アイツ等のことです、すぐにでも協力してくれると思います。
だから俺が回復するまで......」
「っ立花君......ありがとな(微笑)」
「......(微笑)」
こんなに俺等は、沢山の人達に支えられているんだと改めて感じた......