第17章 ♡Story４１♡　離れ離れのふたり

『残念なお知らせで申し訳ありません......
彼女の専属SPについていた二人も、彼らが発泡した銃によって重軽傷を負い
現在病院です、僕も今現在、病院にいます......』



「っそうか......まさかこんな最悪な事態に起こりうるとは......」



『お察しします......我々も今現在彼女を助け出す術を考えております。
アイツの屋敷には警察でもそう簡単には入れる場所ではありません......』



「わざわざありがとう、この事件はマスコミ等には言わない。
警察にも最低限の人間にしか言わないこととしよう......貴方方も事件解決に、
ご協力ください......。」



『もちろんです、この事件を引き起こしたのは紛れもなく兄です。
兄に必ず罪を被らせます、そして彼女も助け出します。』



「ありがとう、感謝する。
この件は、裕太......百合の家族に伝えても問題はないか？」



『はい、ですがこの件は一般人に知れるのは厄介です。
そこら辺は、ご注意ください......。』



「わかった。」



『では一旦これにて失礼します。また情報が入りましたらお電話させていただきます。』



「よろしく頼む。」



『はい......』



そしてそのまま受話器を戻した......






「っ社長、電話の内容は......」



「皆、今最も最悪な事態に陥ってしまった......」



「「「っ......」」」



「......



























百合がヤラカシの主犯である有栖川雅に連れ去われた......」






「「「っ......！？」」」



栄吉の言葉に、涼介を含む会議室に集まっていたもの全員が



一瞬にして固まった......


















「......涼介、心苦しいものだが......」



「っはい......裕太さん達に、お伝えします......」











今俺は凄く心が苦しい......



百合ちゃんの家族に、






こんな悲しい知らせを伝えなきゃいけないなんて......