• テキストサイズ

藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-

第17章 ♡Story41♡ 離れ離れのふたり


涼介side


昨日百合ちゃんを送り届け俺は事務所に向かった。



緊急集まりの内容は今事務所で一番問題視されている



百合ちゃんのヤラカシ問題、



_昨夜


「涼介、ヤラカシの正体は有栖川雅という男だと聞いているが......
これは誠か?」



「はい社長、現に彼女は彼に襲われかけました。
ただ証拠がないゆえ、警察も事務所も動けない状態です......」



「これは厄介なことになった。彼女には今大事な時期だ......」



「えぇ。ドラマの映画化も決まって、今まさにノリに乗っていますからね。」



「......百合が仕事に支障をきたしているということは、ないのか?」



「それは大丈夫のようです、僕が見ている限りでも......
それに百合ちゃん、今は学校にいるより仕事をしている方が安心するようです。
学校には、彼が副担任として彼女のクラスにいますから......」



「百合の精神面を考えると、早く解決して欲しいものだが......」



「えぇ......」






俺達はヤラカシの問題を解決するための術を見つけるべく、



関係者を集めた。だがやはり相手が悪すぎていい解決案は出ない......





「っ......」






マネージャーなのに、何もできない自分が悔しい......





それからしばらく話し合いは進んだがやはり案は出てこない、



そんな矢先、一本の電話は会議室に響いた......



「っ一体こんな時間に誰だ?」



「僕が出ましょう。」



電話の近くにいた樹が電話に出た。



「はい、こちらはAnnie事務所。どういったご要件でしょうか?」



『私は有栖川美咲というものです。』



「っ有栖川!?」



電話に出た樹、樹にしては珍しく声を荒らげた。



それもそのはず、電話の相手は雅と同じ苗字......



「っ!?」
(有栖川......まさか直接事務所に?
いや......まさか美咲さん?)



有栖川雅がわざわざ事務所に電話をかけてくるだろうか?



その可能性は非常に低い、着信の主は美咲さんとみた。



でもなんで......



まさか百合ちゃんの身に何かあったのか?


/ 429ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp