藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第17章 ♡Story41♡ 離れ離れのふたり
「ところで美咲さん、昨日の件は百合の事務所に連絡しましたか?」
「あぁ、詳しい事情を事務所と警察に伝えた。
だが公の場には公表しない、彼女の誘拐・消失事件はニュースになると厄介だからね。」
「えぇ、やっと熱愛記事も覚めてきたましたからね......
これ以上百合のファンを戸惑わせるわけにもいきませんしね......」
「......君の存在が、一番ファンを戸惑わせると思うけどね(苦笑)」←
「突然彼女の本命彼氏が現れたら、当然炎上するでしょうね。」
「立花君まで、からかうなよ......」
「「だって事実でしょ。」」←
「......(汗)」
(この二人につっこまれるとは......汗)
「とにかく、今は彼女の救助が最優先です。
命の危機が晒されることはないとは思いますが、彼女が突然消えたってなると
業界はかなり騒がしくなりますからね......」
「証拠がないと、警察も逮捕ができないからな......
仮に逮捕されても、アイツの配下達だ。
現に団司君を撃った奴が、早速警察に逮捕されたからな......」
「ただの誘拐事件じゃないから、厄介です......
もし人質を取るっていう誘拐事件なら、強行突破もできなくはないですが......」
「確かに、この事件は警察だけじゃ解決できそうにないな......美咲さん、
やはりアイツの屋敷に忍び込むっていうのは難しいんですか?」
「あぁ、セキュリティは常に動いているからね、防犯カメラも沢山ある。
仮に忍び込めたとしても、恐らく彼女は地上にいない。
地上の部屋にいれば何かと人に目がつくからな。
いるとするならば、地下だ。地下に部屋を一つ二つ作ることなんて、
アイツにとっては何ともないからな......」
「つまり、彼女の為の部屋を作っているってことですか?」
「あぁ、だから尚更難しいんだ......」
「っ百合......」
たとえ救い出せる可能性が低くても......
俺は必ず、
百合を取り戻してみせる......。