藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第16章 ♡Story40♡ すれ違う心、信じる心
「......なぜ有栖川先生は、まともにあったことのない私を......」
「私が見ていた、RABBITの影響よ(苦笑)
丁度貴女がデビューを飾った表紙のね......」
「RABBIT......見てくれているんですか?」
「えぇ、丁度貴女と同じくらいの時にね、初めて買ったファッション雑誌が
RABBITだったの、丁度、シオンと同世代なの。」
「シオンさんと......私、シオンさんに憧れてるんです。
あそこまで貫禄あるモデルさん、なかなかいませんもん(苦笑)」
「私もシオンは憧れの存在なの、彼女が着こなす服は全部素敵だもの......」
「確かに麻井先生の服、シオンさんが普段着として着てる服と似てるかもしれませんね。」
「あらそう?
ちょっと嬉しいわね......」
「フフッ......確かにシオンさんの服は素敵です、でも私には似合いませんけど(苦笑)」
「まだお子様には早いのよ。」
「地味に傷つく言い方ですよ(苦笑)」
_クスッ「雅様が選んだドレス、確かに素敵だけど......
貴女には別のドレスが似合うと思うわ、例えばピンクのフリルとかね。」
「ピンクは大好きです!」
「......やはりお子様ね。」←
「っひどい!」
いつの間にか私達はガールズトークに発展していた。
普通ならもっと険悪なムードになるはずなんだけど......
麻井先生もなんやかんやいってごく普通の女性なんだ......
ただ愛し方を間違ってしまった可哀想な人......
もし別の人を愛していたなら、
あんな酷いことをする人になんてならなかっただろうに......
「......さぁ、ガールズトークはここまでよ。
このドレスに着替えなさい。」
「......嫌ですよ(笑)」
「生徒なら先生の言うことを聞きなさい。」
「(笑笑)」
(太輔と似たようなこと言ってるw)
「何を笑っているの?着替えなさい。」
「......わかりました、とりあえず着替えますよ。」
結局着る羽目になった私......
こんな状況太輔達知ったら、
呆れるだろうね(苦笑)
百合はひとまずドレスに着替えるのだった。