藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第16章 ♡Story40♡ すれ違う心、信じる心
「徹平君......」
徹平君は自分に悔しいのか目に涙を浮かべていた......
「立花はいつでも百合ちゃんを心配していて、安全を第一に考えてくれた......」
百合が学校に行っている間、百合を守れるのは徹平君と立花君のみ、
俺の代わりに......いつでも百合を守っていてくれた......
「......。」
けど俺は......
「逆に俺は危機感が足りなくて、足引っ張ってばっかっすけどね(苦笑)
......あの時、立花の代わりに百合ちゃんを助け出せなくてすいません。
俺、本当に無力ですいません......」
無力?徹平君が......?
徹平君だって、不安がっている百合を励ましてくれていた......
だから百合は、休まず学校に行けてたんじゃないか?
「俺、本当は立花が羨ましいっすよ......アイツなら、
立派な警官に......俺なんk..「無力なんかじゃない......」..ぇ?」
「徹平君は、無力なんかじゃねぇよ......百合は、
いつでも君の笑顔に励まされていたと思うよ......
逆に無力なのは俺だ。俺は......百合に何もしてやれなかった......ただ、
苦しめるだけだった......」
「っ藤ヶ谷先生......」
「現に君達は命を張って百合を助け出そうとしてくれた。
いつも君達に助けてもらってばっかりだ......」
「っそんなことないっす!
一番百合ちゃんを支えているのは......
藤ヶ谷先生なんっすよ......?」
俺が?
俺なんかが......
百合を支えている......?